2015年11月25日(水) 多目的スポンジ
今から10数年前、フランス パリに来たばかりの頃のこと。
遅めのお昼ご飯を食べようとカフェに入った時、空いている席はあるものの、いずれのテーブルも片付いていませんでした(前のお客さんのお皿やグラスが残ったままになっていました)。
すると給仕の女性が…
「どこでも好きな席に座って。テーブルはこれから片付けますから」
…とおっしゃるので、席に座って待ちました。
そしてしばらくすると、先ほどの女性が現れて、私達のテーブルを片付けてくださいました。
使用済みのお皿やグラスをお盆に乗せ、紙くずなどを拾い、そして最後にスポンジでテーブルの上をクルクルッ!と、ひと拭き…。
ちなみに、ここでいうスポンジとは、お台所で食器などを洗う時に使う、あれです。
その光景を初めて見た時にはとても驚きましたが、ここフランスでは、ふきん代わりにスポンジをお使いになるお店やご家庭もあるようです。
確かに、先日買ったスポンジのパッケージを見てみたら、multi usages(ミュルティ ユーザージュ:多目的)の文字が…。
しかし、今でもスポンジを見るたびに、あの時のことを思い出してしまいます。
フランスの、多目的チクチク(grattantes)エポンジュ(eponge)。