2013年01月29日(火) 契約の箱

外出の途中、パリの1区にあるサン ロック教会(Eglise Saint Roch)に立ち寄りました。

サン ロック教会は、流行の発信地とも言われるサントノレ通り(rue Saint Honore)にありながら、その中に一歩足を踏み入れると、信じられない程の静けさに身を包まれます。

また、教会内に施されている装飾や飾られている絵画も素晴らしく、さながら美術館のようです。

なお、僕がこの教会に惹きつけられるのは、ここに契約の箱があるから。

契約の箱(聖櫃:せいひつ)とは、モーセの十戒が刻まれた石板を収めた箱のこと。
その本物は現在行方不明になっているので「失われた聖櫃(ark:アーク)」とも呼ばれますが、それとほぼ同じ大きさ、ほぼ同じ作りと思われるものが、この教会には祀られています。

さらに一説には、本物の契約の箱はキリストが処刑された「ゴルゴダの丘」にあるとも言われますが、この教会の一番奥、契約の箱が置かれているところを「ゴルゴダの礼拝堂」と呼ぶことも、興味深いと思います。

フランス パリ サン ロック教会
サン ロック教会の内部。訪れる人も少なく、とても静か。

パリ サン ロック教会 契約の箱
教会の一番奥、ゴルゴダの礼拝堂に祀られた契約の箱。

パリ サン ロック教会 アーク
アカシアの木で作られたその箱は、長さ130cm、幅と高さがそれぞれ80cm。
全体が金で覆われ、箱の上には二体のケルブ(cherubim:智天使)が乗せられていたとされる…。