2007年10月28日(日) 唐辛子の村へ

朝5時に目が覚めたので、お散歩がてら、ガロンヌ河(Garonne)を見に行きました。
今朝のボルドーは、晩秋の濃い霧に覆われて、静まり返っていました。

8時20分にボルドー サン ジャン駅(gare de Bordeaux Saint Jean)を出発する列車に乗って、約1時間半でバスク地方の中心地、バイヨンヌ(Bayonne)の町へ到着です。

ここで偶然、バイヨンヌから20kmほど離れたエスペレット(Espelette)の村で、唐辛子祭り(Fete du piment)が開かれると聞き、行ってみることにしました。

エスペレットは、美しい牧草地に囲まれた、小さくて、のどかで、可愛らしい村。
またここは、バスク料理に欠かすことのできない唐辛子(piment d'Espelette)の産地でもあります。

今日は年に1度のお祭りとあって、小さな村は大賑わい!
特産品や郷土料理などを売る屋台が村中に立ち並び、あちらこちらから美味しそうな匂いが漂ってきます。

今日の昼ご飯は、この屋台を巡りながらいただくことに。
店先に並ぶ食べ物はどれも素朴なものばかりですが、秋晴れのお天気やこの村の空気とも相まって、本当に美味しく感じました。

さて、お腹も気持ちも満たされた後は、バスク地方の山合いにある小さな村巡りへ。
川沿いの景色が美しいサン ジャン ピエ ド ポール(Saint Jean Pied de Port)や、フランスの最も美しい村に登録されているアイノア(Ainhoa)、サール(Sare)を見て廻り、日暮れ頃、海辺の町、サン ジャン ド リュズ(Saint Jean de Luz)に着きました。

もう、すぐそこはスペインとの国境…。
今回の旅のテーマの通り、本当にフランスの端っこに来たわけです。

今宵の宿は、町外れの高台に立つ、かもめホテル(Hotel les Goelands)。
バスク地方独特の建物にアンティーク風の内装が可愛らしく、また、ベランダからは大西洋を眺めることもできます。
とても居心地よく、そして快適な宿でした。

夕ご飯は、レストラン、ル カイク(Le Kaiku)へ。
地物の、美味しい秋の味覚を、存分に楽しみました。

フランス パリ ボルドー
霧に包まれたボルドーの朝。
トラム(路面電車)に乗ってガロンヌ河を見に来ました。

フランス パリ エスプレット
年に1度のエスペレットの唐辛子祭り(Fete du piment)。
普段はきっと静かな村なのでしょう…。
でも、今日は村中が大賑わい!

フランス パリ エスプレット
ほんのりと甘みがあり、少しだけピリッと辛いエスペレットの唐辛子。
肉料理、魚料理、サラダ、フォアグラ、チーズ、デザートなどなど…。
バスク料理には欠かすことのできない調味料。

フランス パリ ガトー バスク
バスク地方のお菓子、ガトー バスク(gateau basque)。
中には、黒さくらんぼ(cerise noire)が入っている。
本場のガトー バスクは、パリで見るそれよりも倍くらい厚い。
そして、本当に素朴な味…。

フランス パリ バスク地方
バスクの風景は、今までに見たフランスの田舎のそれとはどこか違う。
起伏のある牧草地に牛や羊がのびのびと放たれて、ホントにのどか。

フランス パリ バスク地方
バスク地方特有のお家。
真っ白な壁に、赤い窓枠。

フランス パリ サン ジャン ド リュズ
サン ジャン ド リュズのレストラン、ル カイク。
お料理は、地元の旬の食材が中心で、唐辛子も多く使われている。
ワインは、珍しいバスク地方の赤をいただきました。
どれも本当に美味しくて、大満足。