2007年10月26日(金) 隅っこへの旅

10月10日(水)の「今日のパリ」に書きました、フランスの隅っこ(南西)を巡る旅(ボルドーやバスクの町や村を訪ねる旅)。
今日から3泊4日の予定で出かけました。

ボルドー(Bordeaux)は、フランスの南西部、大西洋に近いところ。
また、バスク(Pays Basque)は、さらにその南、スペインとの国境に近いところです。

パリのモンパルナス駅を朝7時45分に出発するTGV(フランスの新幹線)に乗り、ボルドーの手前、リブルヌ(Libourne)の駅で下車。
駅前からタクシーに乗って、サン テミリオンの村(Saint Emilion)に向かいました。

サン テミリオンは、ボルドーワインの産地として有名なところ。
また、歴史的な建造物が残る村と、それを取り囲むぶどう畑とを含めて、その景観が世界遺産に登録されているところです(サン テミリオン地域)。

今日の宿、ロジ ド ラ カデーヌ(Logis de la Cadene)に荷物を預け、早速、村の散策に。
小さな広場に面したレストランで昼ご飯を食べた後、プチトラン(観光用のミニ列車)に乗ってぶどう畑を廻ったり、ガイドさん付きのツアーに参加して遺跡(聖エミリオンが住んだ庵やトニリテ礼拝堂、モノリス教会の内部や地下墓地など)を見たり。

後は、日が暮れるまで、村やぶどう畑の中を、のんびりお散歩…。
穏やかに吹く秋風の中に、どこか懐かしい田舎の香りがして、とても嬉しくなりました。

その後は、宿に戻って、ゆっくりバスタイム。

夕ご飯は、ミシュランガイドで1ツ星を獲得しているオステルリー ド プレザンス(Hostellerie de Plaisance)で。
シェフのお任せコースと、ソムリエのお薦めワインをいただきました(罰が当たりそうなほど、贅沢をしてしまいました…)。

フランス パリ サンテミリオン
ユネスコの世界遺産に登録されているサン テミリオンの村。
1時間くらいで歩いて廻ることができるほどの大きさ(小ささ)。
名物のワインやマカロン、カヌレを売るお店が多い。

フランス パリ ワイン
その土地のワインを、その土地でいただくという幸せ…。
しかも、昼間っから!
いいワインは旅をしない…と言うけれど、それを実感。

フランス パリ フランス料理
コンフィ ド カナー(Confit de Canard:鴨の脂煮)。
これぞ、フランスの大衆レストランの味!
決しておしゃれではないけれど、ホントに美味しいと思う。

フランス パリ サンテミリオン
サン テミリオンのぶどう畑。
こんなにのんびりと田舎道をお散歩したのは久しぶり。
お天気にも恵まれて、秋の日差しと風の匂いが心地いい。

フランス パリ サンテミリオン
13世紀に建てられたトリニテ礼拝堂(Chapelle de la Trinite)。
内側にはキリストや聖母マリアなどを描いた壁画が残されています。

フランス パリ レストラン
サン テミリオンにあるレストラン、オステルリー ド プレザンス。
2007年のミシュランで1ツ星、かつエスポワール(次年度昇格候補)に。