2006年10月17日(火) パリ、男の社交場

先日、相方(水野)がパリで初めて美容室に行ったことに影響され、「じゃ、僕も!」と理髪店に行ってみました。

出かけたのは、当店の取引先であるカリーヌ デュポンの事務所の向かいにある理髪店。
実は、いつもお店の前を通るたびに、いい雰囲気の理髪店だな~と気になっていたのです。

予約の時間にお邪魔したら…

「さっ、どうぞ」

…と、すぐに鏡の前に通されました。
そして、片言のフランス語で…

「僕に似合うように切ってください」

…とだけ伝えました。

小さなお店の中は、ゆったりと静かに時が流れている感じ…。
1890年代のものだという大理石の洗い台や重厚な革張りの椅子からは、風格すら感じられます。

実はこのお店、パリに唯一残る昔ながらの理髪店なのだとか。
ご主人のアランさんが、かたくなにこのスタイルを守っていらっしゃるとのこと。
基本的にお客さんは男性しか取らず、その中には前大統領や映画監督、俳優さんなどもいらっしゃるのだとか。
パリの、大人の社交場のような理髪店にお邪魔することができて、とても嬉しく思いました。

なお、出来上がった僕の髪型を見て相方曰く…

「タラちゃんか、コボちゃんみたい」

…とのこと(えへへっ)。

フランス パリ 理髪店
昔ながらの雰囲気が漂う、大理石の洗い台。
その下の木の引き出しも、とてもしっかりした造り。
長い時の流れを感じさせます。

フランス パリ 床屋
髭剃り用のブラシは、大人の男の必需品。
電気シェーバーでサササッと剃るのではなく、少々時間をかけてでもカミソリで。

フランス パリ 理髪店
パリの大人の男の社交場…と言うわりには、レジにキャンディーが。
半世紀に渡って子供達に人気のお菓子、カランバー(CARAMBAR)もありました。
やはりいつまでも、男は童心のまま…(えっ?)