445 春のような日の夕刻に

フルールドクールの開店5周年を迎え、このメールマガジンにも何か気の利いたことを書かなくては…と思ったのですが、いざとなると何を書いて良いのやら…。

また、本当はもっと早くにこのメールマガジンを書き、皆さまにお送りしなければならなかったのですが、悩んでいるうちに時間だけが過ぎてしまいました…(ゴメンナサイ!)。

今日は2009年の02月28日。
土曜日の夕方6時半です。
今日は昼からとても良いお天気になり、春を思わせる陽気になりました。

相方(水野)と凪さんは、実家の母に服を作ってもらうのだと、モンマルトルやサンジェルマン デ プレに生地(布地)を買いに出かけています。

一方、僕は部屋で仕事をしていたのですが、先ほどシャワーを浴び、そして今、自宅近くにある小さなバーに来ています。
L字型のカウンターの1番端に座り、南仏ジゴンダス(Gigondas)村の赤ワインを飲みながら、この文章を書いています。

お客は、僕1人。
お店のご主人は、カウンターの中で冷えた白ワインを飲みながら、小さな声で鼻歌を歌っています。
また先ほど、「サラミは好きかい?」と僕に聞きながら、薄切りにしたサラミを数枚、小皿に乗せて出してくださいました。

パリに来て5年…。
あらためて思い返してみると本当にいろいろなことがありましたが、ても、本当にあっという間の5年でもありました。

また、自分の人生の一部を、この街で、こんなふうに過ごすことができたことを、今、とても嬉しく思っています。

そしてこれも一重に、私達家族のことを応援してくださる皆さまがいらっしゃればこそと、心から感謝しています。

これからも身の回りにある何気ないパリの日常を切り取ってお伝えしたいと思いますので、今後とも、よろしくお付き合いの程お願いいたします。
本当に、ありがとうございます。

Les Caves du Polidor
39 rue Monsieur le Prince 75006 Paris