340 へえ~、そうなんだ

皆さまの中に、NHKラジオ フランス語講座をお聞きの方はいらっしゃいますでしょうか。

私は、日本にいる家族からテキストとCDを送ってもらって、聴きながら勉強しています。
そしてその中に、とても興味深い情報がいくつかありましたので、パリに住む私の感想も交えてご紹介したいと思います。

「フランス人の平均身長は、女性が163cm、男性が176cm」(2005年)

ちなみに、日本人の平均身長は、女性が158cm、男性が171cm。
男女ともにそれぞれ5cmの差ということになりますが、もっと差があると思っていたので少し驚きました。
フランス人の方が頭が小さく、また脚も長いから、背が高く見えるのかな?
それでもフランス人の身長は、ヨーロッパの国々の中ではそれほど高い方ではないのだとか。

「フランス人の平均寿命は、女性が84歳、男性が77歳」(2005年)

ちなみに、日本人の平均寿命は、女性が86歳、男性が79歳(2006年)。
こちらは男女ともに、日本人の方が2歳多い(長い)ことになります。
毎日、バターやチーズ、お肉やパン、そして甘~いものばかりを食べている印象のあるフランス人が、海藻や大豆、野菜や魚を食べている印象のある日本人と比べて、あまり寿命が変わらないことにも少し驚きです。
フランス人の長寿の秘訣は、やっぱり赤ワインのポリフェノールにあるのかな?

「フランス人の平均給与は、29,279ユーロ(約490万円)」(2004年)

ちなみに、日本人の平均年収は、437万円(2006年)。
現在は、円安・ユーロ高の傾向にあるので一概に比べることはできませんが、単純にユーロを日本円に換算すると、フランス人の方が多くなります。
しかし、日々の実生活の上では、1ユーロ=100円という感覚なので(パリで1ユーロで買うことのできる身の回りのものは、日本なら100円くらいで買うことができるので)、それに合わせて考えれば、フランス人の平均年収は300万円くらいということに。
サラリーマンには週35時間労働が浸透しているし、また、残業をする人も少ないようですので、それを考えれば納得です。

「フランスで年次休暇が4週間未満の就業者は10人に1人」

その10人に1人というのは、主に農家や商店主、職人、フリーランスなどのいわゆる自営業者であり、世の中の労働時間短縮の流れからすっかり取り残されてしまった人達なのだとか…。
そしてこれ、まさに私達のこと…。
あ~あ、私達はすっかり取り残されてしまったのか…しょんぼり…。

「フランスでは、25歳から49歳の女性の就業率は9割」

以前、パリに住む友人が出産して間もなく失業し、一生懸命に就職活動をしていた時のこと。
「しばらくは専業主婦になって、子育てに専念してもいいんじゃないですか?」と、私が尋ねたことがありました。
しかし彼女の答えは、「専業主婦っていう職業はないし、それは失業者と一緒なのよ」というもの。
仕事か子育てかという選択に迫られることなく、働きながら子育てをするのが自然なことというフランスの状況は、働きたいと願う女性にとってはとても良いこと。

しかし、反対に、家庭や子育てを大切にしたいと願う女性にとっては、厳しい現実だなとも感じました。
なお、仕事でお世話になっている取引先の女性も、先日から産休に入りましたが、産休は産前6週間、産後8週間とのこと。
日本に比べてお休みが多いように感じるフランスにしては、少し短くありませんか?