241 我が子の成長ぶりに涙…

皆さんは、身近な方に詩をプレゼントしたことはありますか?

フランス人にとって詩を贈るという行為は、とてもさりげなく行われているような気がします。
結婚式や同僚の送別会、結婚記念日などに自作の詩をプレゼントするフランス人を何度か目にしてジ~ンと来たこともしばしば。

それにしても、このエスプリはどこから来るのかしら?

実は学校教育のなかで、詩の暗誦がフランス語の授業の一環としてよく行われているらしいのです。
幼稚園の年長と年中に通う我が家の娘たちも、季節の変わり目ごとに新しい詩を幼稚園で覚えてきては口ずさんでいます。

そして、詩の暗誦がきっかけで、韻を踏みながら文章を作る遊びが我が家のブームに。
それは少しシリトリに似ているんですが、私はなかなか上手に作れません。
フランス語は子供達の方が一枚も二枚も上手なのです。

さて、先日の母の日にも子供達がそれぞれに詩をプレゼントしてくれました。
とても可愛らしい詩だったのでご紹介します。

お空にはたくさんの星が輝いている
木にはたくさんの鳥が羽を休めている
庭にはたくさんの花が咲き誇り
お花にはたくさんのミツバチが集まってくる
海岸にはたくさんの貝殻が打上げられ
海にはたくさんの魚が泳いでいる
でもママはたった一人
たった一人の私のママ

このハートをママにあげる
この小さなハート
お花で出来たハート
このハートのお花はね
ママが私に微笑むと花が咲くんだよ
だから
このハートをママにあげる

誇らしげに詩を暗誦する子供の成長ぶりに感動の涙の予定でしたが、そんな私の気持ちなどどこ吹く風。
どちらが上手に早く言えるかと姉妹喧嘩が勃発し、結局は「いい加減にしなさい!」とメクジラを立ててしまいました。
トホホ…。