222 生きるための言葉

先月から通い始めたパリの市民講座、外国人のためのフランス語のコース。
スタートして約1か月が経ち、今、ちょっと驚いていることがあります。

それは、コースが始まる前に生徒全員が実力テストを受け、その結果にもとづいてクラス分け(レベル分け)が行われたにも関わらず、私と同じ初級クラスの生徒の中にも、先生の話すフランス語を容易に理解し、また、フランス語で先生に質問をすることが出来る人が何人もいることです。
特に、ヨーロッパや南米の国々から来た人達は、フランス語での日常会話に不自由を感じていない様子。

一方、私達日本人や中国人、フィリピン人など、アジアの国々から来た人達は、授業中、皆、静かにしています。
恐らくこのことは、各国で使われている言語の成り立ちやその文法、国民性や価値観などに起因しているのでしょう。

そんな中、生徒全員が一様に、そして積極的に理解しようとするものがありました。
それはフランス語の数の数え方。
フランス語の数の数え方は、他の言語に比べて一風変わった(独特の?)ルールを持っているので、他の国の人にとっては理解しづらいのでしょう。

また、このコースの生徒達は、フランスで生活し、仕事をしている社会人なので、日々の生活におけるお金に関わることなどから、数字を正しく理解し、読み、書き、話すということは大切なのだと感じました。
さらに、授業中に小切手の書き方が話題になるあたりも、個人でも小切手を使うことが多いフランスならではだな~と、実感しました。