141 炊く? それとも茹でる?

先日、フランスのテレビを見ていた時のこと、ちょっと衝撃的なシーンを目にしました。

それは、お米の炊き方。
お鍋にグツグツと煮えたお湯の中に、生のお米をパラパラと入れていたからです。
そう、お鍋でお米を茹でていたのです。

パリの街中のスーパーマーケットにはお米の売場があって、長いの短いの、白いの茶色いのと、いろいろなお米が並んでいます。
初めてその様子を目にした時、日本人の、しかも米どころ新潟出身の僕としては…

「おっ、パリでもこんなにお米が食べられているのか!」

…と嬉しくなったものでした。
しかし、パリの皆さんがどんなふうにしてお米を炊いているのか、いままで知らなかったのです。

もちろん、日本のような炊飯器を各ご家庭が持っているとは思いませんでしたが、きっとお鍋か何かで炊いているのだろうと思っていました。
ところが、茹でていたとは…。

先日も、夕ご飯の仕度の最中にお米をといでいたら…

「何で、お米を洗うの?」

…と、それを見ていた近所の女の子(ジェニフェちゃん)が不思議そうに聞いたのです。
しかし、今になってみればそれも納得…。