088 小銭、あります?

フランス人は、お金に関してしっかりしていると聞いたことがあります。
今日は、小銭に関するフランス パリでの体験について、3つお話したいと思います。

1つめは、パリにある仕入先でのこと。

仕入れた品物を受け取って、その代金をお支払する時に…

「いつもお世話になっているので、おつりは結構です」

…と僕が言うと、経営者の女性から、こう言われました。

「それはダメ。フランスには”良い計算は良い友人を作る”ということわざがあるのよ」

…と。
そして、きちんと小銭を用意して、おつりを渡してくださいました。

2つめは、マルシェ(朝市)に行った時のこと。

野菜や果物を買って、その代金をお支払したら…

「あぁ~、ちょうど細かいお金が無いんだよ。いい?」

…と店主が言うのです。
要は、小銭がないからおつりを勘弁してくれという意味なのです。
そして「いい?」も何も、本当におつりをくださらなかったことにビックリ…。

3つめは、パリ郊外のスーパーマーケットに行った時のこと。

買い物をしてレジでお金を支払った時に、店員さんから…

「1サンチーム(centime:100分の1ユーロ、日本の1円のような感じ)ない?」

…と聞かれました。
しかし、あいにく財布の中に小銭がなく、僕が…

「ありません」

…と答えると、僕の後に並んでいた見ず知らずの男の子(恐らく10代)が…

「はい、これ」

…と言って、1サンチーム硬貨を差し出してくれたのです。

日本でも「お金の切れ目が、縁の切れ目」なんて言いますので、1つめのお話については良く理解することができます。

しかし、おつりをくださらなかったり、見ず知らずの人から小銭を差し出してもらったりということには、少なからず驚きました。