009 レスト
ホテルやレストランの格付けで有名なミシュラン ガイド。
その中でビブ グルマン(お手頃なお値段で美味しいお料理を食べることができるお店)として紹介されたレストランを実際に訪ね、お料理や雰囲気、ワインなどに関する私達なりの感想をお伝えいたします。
今回は、パリからTGVで約2時間、美食の街と言われるリヨンのレストランをご紹介いたします。
ポール ボキューズ氏がプロデュースするブラッスリー レスト。
リヨン市内、ビジネス街に近い旧駅舎を利用し、外観も内装も良い雰囲気。
【レストランの概要】
40年以上もミシュランの三ツ星を維持し、フランス料理界でも特別な存在のポール ボキューズ氏。
フランスのリヨンを中心に数店のレストランを手がけ、また2007年には日本にも2店のブラッスリーを出店しているので、彼の名前をご存知の方も多いことと思います。
なお、リヨン市内には、現在5軒の系列店があり、それぞれに…
- ル ノール(Le Nord):フランス北西部を中心とした“伝統的料理”
- ル シュッド(Le Sud):南仏を中心とした“太陽の料理”
- レスト(L'Est):フランスから東方への“旅の料理”
- ルエスト(L'Ouest):西インド諸島を中心とした“エキゾチック料理”
- アルジェンソン(Argenson)
と名付けられています。
そんな中、めでたくビブ グルマンのマークを獲得したのが、旧駅舎を利用したレストです。
店内は広く、ガラス張りの厨房の中では料理人たちが手際よく料理をしています。
●店名
レスト(L'EST)
●所在地
14 Place Jules Ferry 69006 Lyon
店内は満席ですが、給仕の手際がとても良く、回転も速い。
【お料理】
メニューは日替わりで前菜+主菜、または主菜+デザートが22.50ユーロ(約2,900円)。
前菜+主菜+デザートが22.80ユーロ(約3,000円)。
その他、アラカルトメニューから選ぶこともできます。
お料理はどれも期待通りの味で、さすがポール ボキューズ!と唸ってしまうものばかりでした。
1つ1つのお皿の量はちょうどよく、コースでいただくと十分な量です。
それでは私達が訪れた日のメニューをご紹介します。
前菜
- 鱈のブランダード(brandade:ニース名物の塩鱈の料理。鱈のすり身ににんにく、オリーブオイルを加えてベシャメルソースで煮る)ルジェ(rouget:ひめじ)のグリルとアンショア(anchois:カタクチイワシの塩蔵品、アンチョビ)のドレッシング。
主菜
- モンツキダラ、ズッキーニ添え、ムール貝のサフランソース(魚料理)
- サーロインのロースト、ポテトグラタン添え、ワインソース(肉料理)
デザート
- フロマージュブラン、フルーツソース添え
- チーズ
- イチゴのシャンティイクリーム添え
- イチゴのバニラアイス添え
- 3種類のシャーベット
- チョコレートムース
前菜はルジェのグリルとニース名物のブランダード。
魚料理は、モンツキダラ、野菜添え、ムール貝のサフランソース。
肉料理は、サーロインのロースト、ポテトグラタン添え。
チーズは、サン マルセラン アフィネ(Saint Marcellin Affine)。
あぁ~、昼間からワインが進んでしまう…。
いちごのバニラアイス添え。
【雰囲気】
私達が訪問したのは平日のお昼、リヨンのビジネス街に近いこともあり、店内にはサラリーマン風の人を多くみかけました。
昼12時の開店と同時に席はどんどん埋まり、午後1時頃にはほぼ満員。
しかしながら、サービスがとてもスピーディなので、お客さんの回転も速いようでした。
お昼時は何時間もゆっくりと時間をかけて食事を楽しむ雰囲気ではありませんでしたが、お料理がとにかく美味しく、しかもお値段もリーズナブル。
ポール ボキューズさん、パリにもこんなブラッスリーを出してくださらないかなぁ…。
店内にはミニチュアの列車が走っていたり、レトロなポスターが飾られていたり。
ワインリストの1番上には高級ワインではなく、リヨンの地酒が載せてあるところが嬉しい。
その中から、ハーフボトルのこの1本を選択。