005 パリの展示会

こんにちは、フルールドクールの阿部桂太郎でございます。
皆さま、いかがお過ごしでしょうか。

さて今日は、パリで行われる展示会について、お話をしたいと思います。

ここパリでは1年を通じてさまざまな展示会が行われています。
中でもそのピークは、春と秋になります。
世界的にも有名なファッションの展示会、パリコレクション、通称パリコレも、毎年3月と10月に行われています。

なお、僕も仕事柄、これからの季節は展示会廻りで忙しくなります。
具体的には、お洋服の展示会に出かけたり、バッグやアクセサリーの展示会を見たり、インテリアや家具などの展示会にも出かけます。

また、ちょっと変わったところでは、ボタンや布地、リボンなどの手芸用品の展示会にも出かけています。

そしてその中で、新しいブランドや新しい品物を見つけたり、各ブランドのオーナーさんやデザイナーさんにご挨拶をしたり、新商品の注文を行ったりしています。

なお、展示会や品物によっても異なりますが、秋の展示会に出品される品物は、次の春夏物になります。
そのため、各ブランドやメーカーが発表した新作を見ることにより、次のシーズンの流行が少しだけ分かることになります。
良くファッションの世界では、「次に流行るのは何色」とか、「次に流行るデザインはこれ」なんて言いますが、少なくとも皆さまの目に触れる半年前には、すでに流行は作られていることになるわけです。

なお、これらの展示会に出かけて驚くのは、日本から観にいらっしゃっる方がとても多いということです。
恐らくその多くは、商社や百貨店、大手の小売店や問屋さんなどにお勤めの方々なのでしょう。
本当に大勢の日本人の方々が、パリで開かれる展示会を観にいらしゃいます。

またそれ故に、展示会に出展している各ブランドやメーカーにとっても、日本人はとても大切なお客さんなのです。
そのことは、各ブランドやメーカーの展示会場に、日本語の通訳さんがいらっしゃることからも伺うことができます。
やはりそれだけ、私達日本人がフランスのファッション業界に与える影響が大きいということなのでしょう。

よく、日本とアメリカの経済について話す時、「アメリカがくしゃみをすると、日本が風邪をひく」なんて言いますが、フランスのファッション業界について言えば、「日本がくしゃみをすると、フランスが風邪をひく」ということなのかも知れません。

以上、今日はパリで行われる展示会について、お話いたしました。