003 パリの蚤の市

こんにちは。フルールドクールの阿部桂太郎でございます。
皆さま、いかがお過ごしでしょうか。

さて今日は、パリの蚤の市についてお話をしたいと思います。

ここパリには、3つの大きな蚤の市があります。
今日はそれぞれについて、簡単にご紹介いたしましょう。

1つめは、パリの街の北の外れにある、クリニャンクールの蚤の市です。

クリニャンクールの特徴を一言で言えば、とにかく広いということです。
クリニャンクールはパリで最も大きな蚤の市で、大小約3,000もの骨董屋さんが集まっていると言われています。
そのため、そのすべてを見て廻るのは、容易ではありません。

また、お店に並んでいる品物も実にさまざまで、昔の貴族が使っていたような高級な家具や美術品から、ちょっと古い台所用品やおもちゃ、本や絵はがきなど、身の回りのありとあらゆるものが並んでいます。
なお、クリニャンクールの蚤の市は、毎週土曜、日曜、月曜の、朝から夕方まで開かれています。

2つめは、パリの街の南の外れにある、ヴァンヴの蚤の市です。

ヴァンヴの特徴を一言で言えば、もっとも蚤の市らしい蚤の市であるということです。
道路脇の歩道の上にテントを張ったり、テーブルを置いたりして、その上にたくさんの古い品物が並んでいます。
そしてその前を、大勢の人たちがぞろぞろと歩きなら、掘り出し物を探していらっしゃるようです。

また、お店に並んでいる品物は、決して高級品ではないけれど、骨董好きにはたまらない、昔懐かしい品物が多いようです。
なおヴァンヴの蚤の市は、毎週土曜、日曜に開かれていますが、お昼過ぎにはお店を閉めてしまうところもありますので、午前中のお出かけがお薦めです。

3つめは、パリの街の東の外れにある、モントルイユの蚤の市です。

モントルイユの特徴を一言で言えば、何と言ってもお値段が安いということです。
ただしその代わりに、本当にガラクタとしか言いようのないものもたくさん並んでいます。
例えば、壊れたテレビやラジオ、中古の自動車の部品、使い古した日用雑貨や古着など、それらが山積みになって売られている感じです。
とにかく安く品物を手に入れて、ご自分で直したり、きれいにしたりして使いたい方にはお薦めです。
なお、モントルイユの蚤の市も、毎週末に開かれています。

またパリには、いまご紹介した3つの蚤の市の他にも、骨董屋さんがたくさん集まった地域や、週末ごとに街中のあちらこちらで開かれる小さな蚤の市、各家庭の不用品を持ち寄って道路脇に並べて売る催し物などもあります。

皆さまもパリにいらした時、是非、蚤の市を覘いてみてください。
街中のお土産屋さんでは買うことのできない、パリ旅行の思い出になる品物を見つけることができるかも知れません。

以上、今日はパリの蚤の市についてご紹介いたしました。