001 おもちゃ箱クリニャンクール
フランス パリからお届けする蚤の市レポート、その第1回はクリニャンクールの蚤の市からお届けいたします。
クリニャンクールの蚤の市はとても有名なので、すでにご存知の方も多いのではないでしょうか。
なおこのコラムでは、初めてクリニャンクールの蚤の市を訪ねる方のために、フルールドクールの2人が見たこと、聞いたことをそのままにお伝えしたいと思います。
パリ、クリニャンクールの蚤の市、骨董店街の様子。
【クリニャンクールに行くには】
クリニャンクールの蚤の市は、パリでも1番大きな蚤の市です。
あるガイドブックには、約3,000軒ものお店があると記されていました。
毎週土、日、月の3日間、09:00頃から18:00頃まで開かれていますが、それぞれの店主の都合により、開店や閉店の時間は異なるようです。
なお、クリニャンクールの蚤の市はパリの街の北の外れにあり、最寄り駅はメトロ(地下鉄)4号線の終点、ポルト ド クリニャンクール(Porte de Clignancourt)になります。
駅のホームに下りたら、進行方向、前方の出口から地上に出て、高速道路の高架橋を目印にして進んでください。
この骨董店街に出店している店舗の一覧。
クリニャンクールの蚤の市には、たくさんの犬がいます。
掘り出し物は見つかるかな?
【Marche DAUPHINEのアーケード】
クリニャンクールの蚤の市はいくつかの地区に分かれていますが、今週は、初めてクリニャンクールを訪れる方でも行き易いMarche DAUPHINEのアーケードをご紹介いたします。
建物は近代的かつ大きな2階建てで、300店近いお店が整然と並んでいます。
また、各店に並んでいる品物も、家具や暖炉、シャンデリア、絨毯、キッチン用品、古着、絵画、本、おもちゃ、船具などさまざまで、見ていて飽きることがありません。
細い路地に、たくさんのお店が並びます。
右手にあるのは、ビーズを売るお店。
骨董店街の一角で、Wallisおじさんの素敵な絵に出会いました。
【100年の時を越えて】
特に何を探すということもなくMarche DAUPHINEのアーケードの中を歩き回っていたら、1枚の古い絵はがきが目に留まりました。
その絵はがきは何とも言えない色合いで、美しい花が描かれています。
また、花の下には淡いブルーの文字で「A Happy Easter」と記されています。
絵はがきそのものはドイツで印刷され、また、投函されたのは1909年のニューヨークのようです。
差出人や受取人のお名前はよく読み取れないのですが、受取人のお名前にMr.と記されていることから、女性から男性に送られたものであることが判ります。
そして、たった一言だけ書かれた「With best wishes」の文字。
このお2人にどんなドラマがあったのでしょうか…。
約100年の時を経て、フランス パリの蚤の市で日本人の僕が購入するなんて、当のお2人は思ってもみなかったでしょうね。
クリニャンクールの蚤の市で見つけた、約100年前の絵はがき。
花の下には淡いブルーの文字で、A Happy Easter と記されています。
たった一言だけ書かれた With best wishes の文字…。