2016年04月15日(金) 百聞は一見にしかず

写真は、石です。
実はこれ、フランスの有名なぶどう畑の石なのです。

フランスワインの産地と言えばボルドー地方やブルゴーニュ地方が有名ですが、写真の中の丸みを帯びた、表面のツルツルした石は、シャトー マルゴーやシャトー ラトゥールなどの、ボルドー地方の5大シャトーの畑の石。
一方、角があって、表面がゴツゴツした石は、ロマネコンティやモンラッシェなどの、ブルゴーニュ地方の特級畑の石。

なお、ボルドー地方には3つの川があり、その堆積物によって出来たのがボルドーの土壌。
川の流れによって上流の石が転がってくる間に角がとれ、表面がツルツルになったというわけです。

一方、ブルゴーニュ地方は、大昔に海の底で作られた泥灰土や石灰岩が隆起して、風化した土壌。
ゴツゴツ、ザラザラした、山の石という感じです。

ワインの産地の土壌について語る時、難しいことをおっしゃる方もいらっしゃるようですが、こんなふうに石を片手に一杯やれば、もっと解りやすいように思います。
いいえ本当は、ワインについては語ることなく、ワインが語りかけてくる声を聞きながら楽しむ方が良いように僕は思います。

フランス ワイン 産地
フランスワイン、ボルドーの5大シャトーの畑やブルゴーニュの特級畑の石。
こうして見ると、その違いがお解りいただけるものと思います。