2016年04月11日(月) 我が家の担当医

フランスの医療制度は、日本とは少し異なります。

最も異なると思うのは、ホームドクターとでも呼ぶべきお医者さん(担当医)を持つこと。
これは、いわゆる個人開業医のことで、外来の患者さんのみを診察する診療所を開設している先生です。

そして、身体の具合が悪くなったり、健康面で不安を感じることがあったら、まずこの担当医に診てもらい、お薬の処方箋を書いてもらったり、病状などに応じてより専門性の高い病院やお医者さんを紹介してもらったりします。

なお、私達家族がお世話になっている担当医は、我が家から歩いて5分程のところに診療所をお持ちの女医さんなのですが、診察のための予約を取るのもなかなか大変です。
今日電話をしても、診察の予約が取れるのは数日後というのが当たり前で、場合によっては「来週の○曜日に来てください…」なんて言われることもあります。
私達日本人の感覚からすれば、「いま具合が悪いのだから、いま診て欲しい…」と思うのですが、そうはいかないのがフランスです。

ところで、04月09日の日記にも記しましたが、先日、僕が体調を崩した時のこと…。
担当医に診てもらうまでに数日を要したのはいつものことですが、その後、紹介された別の病院の専門医の診察を予約しようとしたら、受付の女性曰く…

「先生はすでにたくさんの予約をお持ちで、また、もうすぐ夏のバカンスをお取りになるので、診察の予約を受けることができるのは09月か10月になります」

…とのお返事!
もう、それを聞いて絶句するとともに、その場に立ち尽くしてしまいました。

フランスの健康ポスター
我が家の担当医の診療所に貼ってあったポスター。
日本でも「健康のために1日30品目の食品を…」なんて言うように、フランスでも似たようなことが言われている。
「少なくとも1日30分以上の運動を…」とか、「野菜や果物は少なくとも1日5品…」、「でんぷん質の食品は毎食…」、「牛乳やチーズ、ヨーグルトは1日3品」、「お肉またはお魚または卵は1日1~2品」、「塩分や糖分を多く含む食品の採り過ぎに注意」など。