2016年03月01日(火) サンポールの抜け道

パリの4区にある、サン ポール サン ルイ教会。

パリの街中にある教会の中でも、ここの外観や内部は、ひときわ豪華なもの。
建物全体が美しい曲線で構成され、また細部に至るまで装飾が施されています。

なお、この教会の謂れや歴史、建築様式などについてはガイドブックや他のWebサイトにお任せするとして、今日、僕がご紹介したいのは、この教会のちょっと変わった一面。

実はこの教会、教会横(東側)に小さな扉があり、そこから脇へと抜け出ることができます。
そして、抜け出た先にあるのが、パッサージュ サン ポール(passage Saint Paul)と名付けられた小径。
いえ、小径というよりも、文字通り、抜け道といった感じです(passage:抜け道)。

その様子は、教会の美しいファサード(facade:建物の正面部分)や内部からは想像することができないほどに対照的。
日の当たらない、どこかジメジメしたような、薄暗い感じの抜け道なのです…。

抜け道のことをご存じない方は、「ここ、本当に通ってもいいの…?」と心細くなってしまうかも知れません。
でも、大丈夫。
叱られることはありませんので、皆さまもサン ポール サン ルイ教会にお出かけになった際には、是非、抜け出てみてください。

なお、抜け道の先はサンポール通り(rue Saint Paul)になります。

パリ サン ポール サン ルイ教会
パリ、サン ポール サン ルイ教会の内部。
細部にまで装飾を施した豪華な造り。

パリ サン ポール サン ルイ教会
サン ポール サン ルイ教会のパイプ オルガン。

パッサージュ サン ポール
サンポールの抜け道(passage Saint Paul:パッサージュ サン ポール)。
教会から抜け出て、振り返るとこんな感じ。
どこか、地方の町にある、場末の映画館のよう(失礼!)。
とにかく、うら寂しいのです…。