2015年12月02日(水) パッサージュ

パッサージュ(passage)とは、ガラス張りの天井で覆われた、パリの古い商店街のこと。
パリの右岸を中心に、パッサージュ~や、ギャルリー(galerie)~と名付けられたパッサージュがいくつも残っています。

なお、パッサージュの起こりや各パッサージュの謂れなどについてはガイドブックやウィキペディア(WIKIPEDIA)にお任せするとして、僕が興味深いのは、その存在意義について(ちょっと大袈裟?)。
もともとは、パリの街に住む人々のための商店街だったのでしょうが、現在では、パリの街を訪れる人々のための観光名所(歴史的建造物)になっているからです。

平日にパッサージュを訪れると、商店街としての役割はとうに終え、うらぶれて、寂しさすら感じるようなこともありますが、休日にパッサージュを訪れると、観光ガイドさんに連れられた人々で大賑わい。
真っすぐに歩くことも、のんびりと写真を撮ることもできないほどの混雑ぶりです。

ただし、どのような理由であっても、パッサージュを訪れる人が増え、パッサージュが残ってくれるのは嬉しいこと。
この、ちょっと昔にタイムスリップしたような、ここだけ時間がゆっくりと流れているような、そんな感じが僕は好きです。

ギャルリー ヴェロ ドタ
ギャルリー ヴェロ ドタ(Galerie Vero Dodat)。
10数年前、僕が初めてパリに来た頃とほとんど変わらない雰囲気。
唯一変わったのは、1番端にある奇抜な靴屋さん(失礼!)が大賑わいになったこと。

ギャルリー ヴィヴィエンヌ
ギャルリー ヴィヴィエンヌ(Galerie Vivienne)。
このパッサージュは、前よりも人が戻ってきている印象。
軒を連ねるお店も、年々おしゃれなお店に変わってきた。

パッサージュ デ プランス
パッサージュ デ プランス(Passage des Princes)。
ここは、おもちゃ屋さんが並ぶパッサージュ。
ノエル(noel:クリスマス)を前にして、これからが1年中で1番賑わう時。

オテル ショパン
パッサージュ ジュフロワ(Passage Jouffroy)の中にあるオテル ショパン。
パリの街中にあるホテルとしては、決してお高くないお値段。
そして、この雰囲気。
ここ、いつの日か泊まってみたい…。