2015年12月01日(火) ワインの展示会

昨日、パリで開かれているワインの展示会に行って来ました。
フランス各地から、ワインの蔵元(生産者)が自慢のワインを持ち寄って開かれる展示会です。

出展している蔵元の数は、995社とのこと。
また、各蔵元が3~5種類くらいのワインを展示しているので、全部で3,000~5,000種類のワインが並んでいることになります。
これ、すべて、フランスワインのみ。

時間をたっぷりかけて、会場の端から順にすべての蔵元を見て回り、その中から心惹かれるワインを試飲しました。

なお、このような展示会にお邪魔して思うのは、フランスには本当にたくさんの蔵元があり、本当にたくさんのワインがあるということ。
地方や蔵元ごとに個性豊かなワインが造られているため、多種多様な味や香りを楽しむことができるということです。

また、どんなワイン講習会で学ぶよりも、得るものがあるということ。
各地方の気候や土壌、ぶどうの種類などを学んだり覚えたりすることも大切ですが、やはりワインは飲み物。
実際に、それを飲んでみる他ないからです。

しかもここに来れば、その土地に住み、そのワインをお造りになったご本人から、直接お話を伺うことができるのですから…。

ワインの展示会の様子
ワインの展示会の様子。
平日でありながら、なかなかの賑わい。
気が遠くなるほどたくさんの蔵元と、たくさんのワインが並んでいます。

ペランさん親子
ブルゴーニュ地方、ヴォルネイ(Volnay)の生産者、ヴァンサン ペラン(Vincent PERRIN)さんと息子のギヨーム(Guillaume)さん。
すでに彼らとも長いお付き合い。

ラブローさん
同じくヴォルネイの生産者、ラブロー(Laboureau)さん。
ヴォルネイのワインは、本当に繊細で難しい…。
同じ村、同じ年、同じぶどう品種から造られたワインでも、畑や蔵元が異なるだけで本当に多彩な味と香りになる。

マチューさん
世界遺産として有名なヴェズレー(Vezelay)の村で、白ワインを造るマチュー(Matthieu)さん。
彼が造る3種類の白ワインは、本当に素晴らしい(心地良い)…。
彼の真面目さ、ひたむきさが、ワインの味と香りに現れています。

二コラさん
南フランス、ナルボンヌ(Narbonne)の山合いにポツンとある修道院でワインを造る二コラ(Nicolas)さん。
彼のワインは、フランスワインの原風景の中で造られる。

ヴィニャルさん
初めてお会いしたヴィニャル(Vignal)さん。
南フランス、ヴェヌジョン(Venejan)という小さな村のご出身。
彼のワインは、本当に温ったかい(心休まる)味がする…。
今日、試飲したワインの中で、1番印象に残ったのが彼のワインでした。