350 コレ、タベラレマスカ?

日本では食の安全が問題になっているようですが、ここフランスでは、まだ日本ほどの騒ぎにはなっていません。

インターネットを通じて見る日本のニュース番組の中で、問題のあった食品が映像とともに報じられていますが、ここパリでは、それと同じ食品が街中のお店で売られていることもあります。

先日も、パリ市内にある中国系のスーパーマーケットに行った時のこと、「あっ! この飴、まだ売っているんだ…」とか、「ん? このゴマ油、先日、日本で問題になっていたはず…」というものが棚に並んでいました。

日本のニュースを見ている僕としては、疑心暗鬼を生じてしまって(疑いの心でいっぱいになり、何でもないものにまで恐れや疑いの気持ちを抱くこと)何も買うことはできませんでしたが、パリに住む人達は、いつも通りにお買い物を楽しんでいらっしゃるようでした。

また、日本でも少し前に問題になった狂牛病(BSE)。
フランスでも1996年の狂牛病騒ぎ以来、脳や骨髄などは販売が禁止になったとも聞きました。
しかし、昨年訪れたとあるレストランでは、ポトフの中に骨髄が入っていました。
「現在は食の安全が確保され、きっと販売が再開されたのだろう…」と勝手に解釈し、美味しくいただいてしまいました(そうは言いながらも、十数年後に狂牛病を発症するかも知れないという一抹の不安もあったけど…)。

そして、パリの街中にある日本食レストランで出されるお寿司。
ネタの種類はあまり多くはなく、まぐろ、サーモン、海老が主になります。
中には、足が早い(悪くなるのが早い)と言われる鯖もありますが、お皿の上でちょっと乾いたその様子を見ると、正直、「これ、食べても大丈夫かな…」なんて思ってしまうことも…。
しかし、まだ、お腹を壊したことはありません。

パリにいて、知らないもの、初めて見るものは何でも食べてみたい食いしん坊の僕ですが、それを作っている国や環境、人々の習慣や考え方が分からない以上、それを消費する側が気を付けるしかないのでしょうか…。
1日も早く、何でも安心して食べられる世の中になってほしいな~。