312 男のロマン、ブランケット?

パリ市主催のフランス語学校に通い始めて数か月…。
いつまでたっても上達しない問題児の僕ですが、それでも少しずつ、学んでいることもあります。
そして、新たなことを知るたびに、新鮮な喜びや驚きを感じています。

先日も、本について学んでいた時のこと。
ロマン(roman)という言葉の意味に驚いてしまいました。

日本でロマンと言えば、「男のロマン」とか「ロマンをかきたてる」など、「壮大な夢」とか「大冒険」のような感があります。

しかし、フランス語では「小説」とか「長編小説」という意味なのですね!?
やはり、「小説のように壮大な夢」とか、「長編小説のような大冒険」などということから、日本ではそんな意味になったのでしょうか?

そしてもう1つ。
これは、レストランのメニューなどで見かける言葉。
それは、ブランケット。

日本で「ブランケット」と言えば「毛布」のこと。

レストランのメニューにブランケット(blanquette)の文字を見た時、「パイ生地か何かで、具を毛布のように包んだお料理なのかな…」なんて思ったのですが、実は、仔牛や豚、鳥などの肉と野菜をホワイトソースで煮込んだシチュー(blanquette de veau)のことなのだとか!

また、フランス南部、ラングドック地方の発泡性白ワインのこともブランケット(blanquette de Limoux)と呼ぶそうです。

なお、後で解ったことですが、毛布のブランケットはblanketというつづり。
発音はほとんど同じですが、こちらは英語なのでした。

blanquette de veau
blanquette de Limoux