180 育児か仕事か、それが問題だ

子供を産んでも働き続ける女性が多いフランス。
これから子供を持つママとパパの1番気になることは、子供を預ける場所のこと。
日本に比べて充実していると言われてはいますが、各家庭が抱える頭の痛い問題の1つなのです。

近くにおじいちゃんやおばあちゃんがいてくれれば心強いのですが、そうもいかないご家族もたくさんあります。
そんな夫婦が1番に考えるのが、市営の保育所の利用。
料金はその夫婦の所得額から計算されて、最も経済的と言われています。

でも、妊娠6か月めに申し込みに行っても、空きがないのが現状…。
申し込んだものの断られてしまった人は、幼児保護局が認可した保育士が自宅で子供を預かる個人託児(creche familiale)や、親同士の連帯で運営される非営利の託児所(creche parentale)を当たったり、あるいは個人のベビーシッターを探すことになります。

生後10か月の男の子を持つ若いフランス人カップルは、ベビーシッター代だけで月に10万円近くかかると悲鳴を上げていました。
けれど、「これは子供が小さいうちの数年のこと。せっかく続けてきた仕事を手放すよりは、長い目で見れば得るものも大きいはず」とキッパリ。
これが、仕事を持つ(続ける意思のある)多くのママたちの意見のようです。

フランスでは、育児か? 仕事か?という選択の悩みはないのだな~と思いました。