163 愛しのキャステックス通り

今月いっぱいで、1年半お世話になったアパートを引っ越すことになります。
バスティーユにも、マレにも近く、また大家さんにもご近所さんにも恵まれて、パリでの生活を始める場所としてここを選んだことを、本当に嬉しく思っています。

そこで今日は、アパートのあるパリの4区、キャステックス通り(rue Castex)をご紹介したいと思います。

また、通りのおすすめは…。

●バスティーユの郵便局
パリ市内では、比較的大きめの郵便局。
窓口は4つあり、職員の方々も親切な人が多いです。
あねご肌でファンも多いマダム(私も大好き!)、毎日違う派手な衣装を着て登場するマダム、私がフランス語で話しても一生懸命英語で答えてくれる優しいムシュー、忙しくなると私のことを邪険に扱うカッパ(失礼!)。
他にも、たくさんの職員の方々がいらっしゃいます。
そして、皆さんとすっかり顔馴染みになってしまいました。
皆さまもご旅行でパリにいらした時、記念切手を買ったり、日本にお手紙を出したり、お荷物やお土産を小包で送ったりと、是非、郵便局をご活用ください!
なお、日本へ小包を送る時には、コリシモ(Colissimo)という箱が便利です。

●中華屋さん
パリに来てステーキやパンばかりを食べていると、たとえ数日間の旅行でも、身体に優しいご飯が恋しくなるもの…。
このお店のおすすめランチは、ベトナムのスープ麺、フォー。
何度食べても、「やっぱりアジアのお料理は美味しいなあ~」と、あらためて思います。
また、しっかりしたお昼ご飯を食べたい時や、夕ご飯におすすめなのが15ユーロ前後のコース(menu:前菜、主菜、ご飯か野菜炒め、そしてデザート)。
トムヤムクン風(それほど辛くない)のスープに野菜炒めなどを選べば、旅行中に不足しがちな野菜もたっぷりと摂ることが出来ます。
さらに2人以上で利用する場合には、それぞれが別々のもの注文すればテーブルはより一層豪華になり、それでいてお財布にも優しい夕ご飯になります。

●イタリア料理店
私が初めてパリに来た時に入ったオペラ座近くのイタリア料理店は、パスタがびっくりするほど美味しくなくて(!)、それ以来、パリで食べるイタリアンは敬遠していたのです。
しかし、キャステックス通りにあるイタリアンのお店は、前菜の盛り合わせも、パスタも美味しく、お薦め。
しかも黒板に記されたメニューがすべてイタリア語だったり、お店の方々やお客さんの大半がイタリア語を話していらっしゃるので、気分はまさにイタリアン!
お店の入り口にいつも繋がれている、小さくて白い犬が目印です。

●キャステックス ホテル(Castex Hotel)
パリのプチホテルという言葉がしっくりくる、こじんまりとしたホテル。
決して豪華でも、お洒落でもないし、かと言って格安なわけでもありません。
ただ、パリのアパルトマンの一室にいるかのような、気取らない、リラックスした雰囲気がそこには流れています。
女性1人でも安心してお泊りいただくことが出来ると思います。三ツ星。

キャステックス通りには、お洒落なお店があるわけでも、また見所があるわけでもございません。
しかし、すぐ近所には素敵な花屋さんや可愛いブティック、お洒落なカフェに美味しいパン屋さんなどがたくさんあります。
これぞ、パリの下町。静かだけれど決して寂しくない、パリの街の小さな小さな通りです。
1年半の短い間だったけれど、みんな、本当にありがとう…。