078 主役は5ユーロ

EUの通貨、ユーロには、5、10、20、50、100、200、500の7種類のお札があります。

しかし、日常生活の中でお目にかかるのは、5ユーロ札から50ユーロ札までの4種類。
100ユーロ以上のお札を目にすることは、ほとんどありません。

ごく稀に、スーパーマーケットのレジなどでお財布から100ユーロ札を出している人を見かけますが、それを手渡された店員さんは、穴が開くほどジッと見たり、天井の電灯の光に透かしてみたりと、偽札ではないことをよくよく確認しています。

さらに、500ユーロ札にいたっては、まだ1度もお目にかかったことがありません。

一方、5ユーロから50ユーロまでのお札について言えば、ボロボロになるまで使い込まれた5ユーロ札が印象的。
10ユーロ札や20ユーロ札などに比べたら、断然、傷みの激しい5ユーロ札が多いのです。
やはり、日常的なお買い物はそれくらいの価格帯のものが多いということなのでしょうか。

それとも、日本以上にカードや小切手などを使った支払いが一般的なため、5ユーロ前後のお買い物なら現金で、それ以上ならカードや小切手で、ということなのかも知れません。

皆さまもパリにいらした時、お手元の5ユーロ札をご覧になってみてください。
きっと、使い込まれてクタクタになっているはずです。