067 ほーら、バゲットだよ!

フランス パリで知り合った友人2人が、急遽、我が家に遊びに来てくれることに。
またそのため、あわてて夕ご飯を準備することになりました。

冷蔵庫の中に残っていた食材で、とりあえずサラダとシチューは作ったけれど、あいにくお酒もパンもありません。
しかし、買いに走る時間もなく、そのまま友人2人を迎えに行くことに…。

待ち合わせ場所で友人達に会った後…

「ワインがないので買いたいんだけど」

…と言ったら…

「白ワインを持ってきたから大丈夫」

…という、ありがたいお言葉。

さらに私が…

「それに、バゲット(baguette:いわゆる普通のフランスパン)もないんだけど、もうお店が閉まってて」

…と言ったら…

「それなら、近くのレストランに仲良しのシェフがいるから、彼にお願いして分けてもらおう。ちょっと待ってて!」

…という心強いお言葉。
さすが、この界隈では顔が利くので、パンだって分けてもらえるのね!と私が感激していると…

「ほ~ら!」

…と言って戻って来た友人が手にしていたのは、割り箸…。
フランス語でバゲット(baguette)とは、パンの他に、お箸という意味もあるのですね。

友人がバゲットを貰いに入ったレストランが中華料理のお店だったので、良く考えてみればパンを分けてもらえる方がおかしいのですが…。

なお、その様子を見て、初めからパンのことだと解っていたもう1人の友人と私は大笑い!

また、割り箸を貰って来てくれた友人は苦笑い…。

いただいた割り箸を手に握り締めたまま、夜遅くまで開いているフォション(FAUCHON:フランス パリの高級食料品店)に行って、パンの方のバゲットを買いました。