003 ル ビッソン アルダン

ホテルやレストランの格付けで有名なミシュランガイド。
その中でビブグルマン(Bib Gourmand:お手頃なお値段で美味しいお料理を食べることができるお店)として紹介されたレストランを実際に訪ね、お料理や雰囲気、ワインなどに関する私達なりの感想をお伝えいたします。
第3回は、パリのカルチエラタンにあるレストラン。
地元の人達に愛される、雰囲気の良いお店です。

フランス パリ レストラン
1925年のフレスコ画はお店の自慢。
古き良きビストロの雰囲気と、清潔感のあるモダンな雰囲気とがバランスよく漂います。

【レストランの概要】

たくさんの高校や大学が集まるパリの文教地区、カルチエラタンにそのレストランはあります。

しかし、学生街にありながら、学生達が集まるお店ではありません。

私達は平日のお昼にお邪魔しましたが、お客さんの多くは、ご近所にお住まいのムッシュやマダムのようでした。

ルビッソンアルダン
気取らない、親しみやすい雰囲気の外観。

【お料理】

私達は、平日のお昼にお邪魔しましたが、今日日、パリでこのお値段で食べることのできるお昼ご飯としては、質、量ともに良いと思います。
まさにお値打ち、是非お試しください。

またお料理は、身近な、旬の素材を使ったものが多いようです。
そして、盛り付けもきれい。
舌だけでなく、目でも楽しむこともできます。

なお、前菜、主菜ともに量は少し多めですが、味付けは軽く、食べ易いと思います。

さらに、自家製のパンが美味しいので、こちらは食べ過ぎに注意!

なお、お昼ご飯は手書きの黒板から、また、夕ご飯は読みやすく印刷されたメニューから選ぶようです。

また、ワインの品揃えも十分。
お好みに合う1本が見つかるものと思います。

フランス パリ レストラン
前菜は、赤ピーマンとツナのピザパン。

ルビッソンアルダン
同じく前菜の、トマト風味のマッシュルーム。

フランス パリ レストラン
主菜は、若鶏ドフィネ地方のグラタン添え。

ルビッソンアルダン
同じく主菜の、タイ風、鯛のクリームソース。

フランス パリ レストラン
デザートは、梨とアーモンドのパイ。

ルビッソンアルダン
そして、苺のスープのシャーベット。

フランス パリ レストラン
自家製のパン。
自家製パンを出すお店は珍しくないけれど、ここのは素朴で美味しい。

【雰囲気】

お店の外観は、とても明るい印象です。
また、お店の前、歩道の上にはテーブルと椅子が並べられ、お天気の良い日は本当に気持ち良さそう。

一方店内は、清潔感を保ちながら、ちょっと昔の雰囲気をあえて作り出したような感じ。
さらに、テーブルや椅子の座り心地も良く、ゆっくりと落ち着いて食事を楽しむことができます。

また、周りのお客さん達も、皆、楽しそう。
ご近所にお住まいのマダム達が、ワイングラスを傾けながら、食事とおしゃべりを楽しんでいらっしゃいました。
また常連さんと思しきムッシュは、お1人で、お昼のひと時を楽しんでいらっしゃるご様子。
まさに、地元の方々に愛されている感じが伝わってきます。

あぁ~お昼から、こんなに美味しいものを食べることができるなんて、本当に幸せだな~というのが私達2人の感想。
そして、こんなお店が身近にあり、しかも、お手頃なお値段でお腹いっぱい楽しむことができるところが、この街の凄いところ。
まるで、楽しい午後や、楽しい1日が約束されたかのような、そんな幸せなお昼ご飯なのでした。