020 フランス バスク地方

こんにちは、フルールドクールの阿部桂太郎でございます。
皆さま、いかがお過ごしでしょうか。

さて今日は、フランスのバスク地方についてお話をしたいと思います。

皆さまは、バスクという地名をご存知でしょうか。
フランスとスペインとにまたがる、ピレネー山脈の西側に位置する一帯のことです。

先日、フランス側のバスク地方を訪ねましたので、今日はその時のお話をいたしましょう。

まず初めはバスクの風景についてですが、僕の感想は、山あいに小さな町や村が点在する、とてものどかな風景というものです。

遠くまで穏やかで美しい緑の山並みが連なっていて、その斜面につくられた牧草地には、牛や羊などがのんびりと草を食んでいます。

また、バスク地方の家々は壁が真っ白で、窓枠や扉は鮮やかな赤茶色に塗られており、それが周囲の山々の緑にとても良く合います。

さらにバスクは大西洋にも面しており、海沿いには、小さいけれどもとても美しい町や村があります。

僕はその中でも、スペインとの国境に程近いサン ジャン ド リュズという町がとても気に入りました。

特に何があるというわけではないのですが、町中や海辺をのんびりとお散歩するには、とても良い町です。

さて続いては、バスク地方の食べ物の話。
食いしん坊の僕ですから、旅先で美味しい物を探すのが楽しみの1つです。

まず、バスクの名物と言えば、生ハム。
僕は、レストランや村のお祭りの屋台で何度か生ハムをいただきましたが、クセになる、美味しい味でした。
このバスクの生ハムに美味しいワインでもあれば、もう…。

続いては、唐辛子。
エスペレットという小さな村で作られる、ちょっと大きな唐辛子です。
長さは15センチから20センチくらいで、色は真っ赤。
でも、見た目ほど辛くはありません。
そして、この唐辛子や、唐辛子の粉から作った調味料は、バスクの郷土料理には欠かすことができないものなのだそうです。
またバスク料理に限らず、フランス料理においても、このエスペレット村の唐辛子がよく使われるそうです。

続いて、ちょっと意外なのは、チョコレート。
フランスのチョコレートは、いまや日本でも人気があると思いますが、ここバスクはフランスのチョコレートの発祥の地なのだそうです。

17世紀頃、アメリカ大陸からスペインに伝えられたカカオが、ここバスクにも伝えられ、フランスで最初のチョコレート工場が作られたのだそうです。
なお僕は、創業1854年という老舗のチョコレート店にお邪魔して、名物のチョコレートをいただきましたが、もう、一口で咳き込んでしまうほどの甘さでした。

なおその他にも、バスク地方特有のお菓子やチーズ、美味しい海の幸などもありますので、食いしん坊にはたまらない場所です。

皆さまも機会がございましたら、是非、フランスのバスク地方にお出かけになってみてください。
また、もし日本でバスクの生ハムや唐辛子をお見かけになりましたら、是非、お試しになってみてください。

以上、今日はフランスのバスク地方についてお話をいたしました。