008 パリのカフェ

こんにちは、フルールドクールの阿部桂太郎でございます。
皆さま、いかがお過ごしでしょうか。

さて今日は、パリのカフェについて、お話をしたいと思います。

皆さまの中で、1度でもパリを訪れたことがある方なら、街中のカフェの多さに驚かれたことと思います。

パリの街を歩いていると、本当に、あちらにも、こちらにも、カフェがあります。
大きな通りにも、また細い路地裏にも、極端な言い方をすれば数件おきにカフェがあるような印象です。

ちなみに、東京23区には約7,000軒のカフェがあるそうですが、一方、山手線の内側くらいの広さしかないパリの街には、10,000軒ものカフェがあると言われています。

さて、こんなパリの街のカフェですが、今日は、日本のカフェとの違いについて、3つご紹介したいと思います。

1つめは、メニューの違いについてです。

フランスではお店のこともカフェ、そしてコーヒーのこともカフェと呼びますが、カフェでカフェを注文すると出てくるのは、日本でいうエスプレッソコーヒーになります。
あの、小さなカップに入った、苦味の強いコーヒーです。

逆に、日本で一般的に「コーヒーをお願いします」と言って出されるようなコーヒーや、アメリカンと呼ばれるような薄いコーヒーは、あまり目にしません。

また、紅茶をたのむと、お湯の入ったポットと、ティーバッグが出てきます。
私達日本人にとっては、「これじゃ自宅で飲む紅茶と変わらない…」と思ってしまいますが、ここパリではこれが普通です。
なお、紅茶にこだわりのある方は、サロン ド テや紅茶の専門店にお出かけになるといいと思います。

そして、ココア。
パリではココアのことをショコラ、またはショコラ ショーと呼びます。
「ショー」とは「熱い」という意味ですので、「熱いチョコレート」ということになります。
なお、お味は日本でいただくココアに比べて、より濃厚で、甘い気がします。
僕も甘いものは大好きですが、あまりの甘さに咳き込んでしまうこともあるほどです。

2つめは、同じものを注文しても、飲む席によってお値段が変わるということです。

お店によっても異なりますが、通常はカウンター席、店内のテーブル席、店先のテラス席の3つに分けられています。
そして、お値段が1番安いのがカウンター席。
これは、注文したものを店員さんがわざわざ運んだり、飲み終えた食器を片づけに行く必要がないからかも知れません。
その次に安いのが店内のテーブル席。
そして、1番高いのが店先に並ぶテラス席になります。

なお、空いていればどの席に座ってもいいようでが、お昼や夕方の食事時に、テーブルの上に紙のシートが敷かれていたり、ナイフやフォークが置かれている席は、お食事をする方専用の席になります。

3つめは、お金の支払い方です。

パリでは席に座ったまま、テーブルでお金を支払います。
通常は注文したものをテーブルに運んで来てくださる時に、レシートも一緒に持って来てくださいます。
そしてその場ですぐにお金を払ってもいいですし、反対に、飲み終えたり、食べ終えたりした後にもう1度店員さんに声をかけ、それからお支払してもいいのです。
ただし、呼んでもなかなか店員さんが来てくれないこともありますので、お急ぎの方は注文したものが運ばれて来た時に払ってしまう方がよろしいかも知れません。

なお、皆さまもパリにいらした時、是非、カフェに入ってみてください。
そしてパリのカフェの雰囲気や、周りの方々の楽しみ方などをご覧いただきたいと思います。

以上、今日はパリのカフェについてお話をいたしました。