005 パリの街中の不思議の空間

フランス パリからお届けする蚤の市レポート。
今回は、フルールドクールの2人が住んでいるアパートのすぐ近く、ヴィラージュ サン ポール(Village Saint Paul)からお届けいたします。

ヴィラージュ サン ポール
街中にポッカリ空いた不思議の空間、ヴィラージュ サン ポール。

【ヴィラージュ サン ポールに行くには】

バスティーユ広場から西に向かって伸びるサン タントワーヌ通り。
その通りに面して立つサン ポール サン ルイ教会の裏手にヴィラージュ サン ポールはあります。

最寄り駅はメトロ(地下鉄)1号線のサン ポール。
地上に出たらサン ポール サン ルイ教会を目印にして、その東側を南北に走るサン ポール通りへと入ります。

そして100mも進むと通りの右側に骨董品店が軒を連ねるようになり、ところどころ、お店とお店の間に開いた小さなトンネルをくぐり抜けると、ヴィラージュ サン ポールのある中庭に入ることができます。

ヴィラージュ サン ポール
不思議の空間への入り口。
この小さなトンネルを抜けると…。

ヴィラージュ サン ポール
アパートに囲まれた中庭にある骨董品店街。

【住宅街にポッカリと】

ヴィラージュ サン ポールとは、複雑に連なった建物に囲まれてできた、これまた複雑な形をした中庭にある骨董品店街のこと。
街角の1区画にも相当するような大きな敷地の中に、いくつもの建物が複雑に連なっていて、その1階部分が骨董品店街になっています。

また、それぞれの中庭は連続するアルコーブ(大きな部屋の奥などに設けた小部屋)のようになっており、小さなトンネルを幾つもくぐりながら、次から次へと中庭を巡り、骨董品店を見て廻ることができます。

そして、それらのアルコーブやトンネルを1つ1つ抜けるたびに、頭上にはポッカリとパリの空が見えます。

ヴィラージュ サン ポール
複雑な形をした中庭の1階部分が骨董品店になっています。

ヴィラージュ サン ポール
次から次へと中庭を巡りながら、骨董品店を見て廻ります。

ヴィラージュ サン ポール
アルコーブを抜けるたびに、頭上にはポッカリとパリの空が…。

【さまざまなお店、さまざまな品物】

いくつもの中庭が複雑に連なって構成されているヴィラージュ サン ポール。
それぞれのお店の雰囲気や並んでいる品物も実にさまざまです。

店内をシックにまとめて美しくディスプレイしているお店もあれば、ダンボール箱にいろいろな品物を入れたまま、店内のそこかしこに置いてある(積んである!)ようなお店もあります。

また、高価なアンティークの家具や食器なども置いてあれば、使い古されたキッチン用品やカフェ用品、雑貨なども並んでいます。

なお、一部の骨董品店には地下室もあり、石造りの狭くて急な階段を下りると洞窟のような空間に品物が並んでいたりもします。

さらに最近では、骨董品店ばかりでなく、現代の雑貨や芸術品などを売っているお店もあります。
パリ4区の施政により、今後は骨董品店ばかりではなく、新しいデザインなどを創造するお店を増やしていくとのこと。
お店の顔ぶれも少しずつ変わりつつあるようです。

ヴィラージュ サン ポール
アンティークの食器や雑貨などを扱う、とても可愛らしいお店。

ヴィラージュ サン ポール
程度(状態)の良いインテリアや雑貨などが、きれいにディスプレイされています。